開運財布 赤|突然金払いが悪くなった友人のサイフは赤色だった
以前、同じ職場で仕事をしていた友人に、度々お金を貸していました。
丁度、リーマンショックの頃でした。
その友人とは、昼ご飯を一緒に食べに行く関係だったので、その際に「千円貸してくれない!?」と言われ、チョクチョク貸していたんです。
貸したお金は、次の日には返してくれたので、私はいつも「いいよ!!」と言って、お金を貸していました。
ところがですよ!!
ある時、いつものように「千円貸してくれない!?」と言われたので、サイフの中を覗くと千円札が入っていなかったんです。
私は、「万札しか無いから後で良い!?」と訊くと、「後でお釣りを返すから!!」と、言われました。
そこまで言われると、貸さない理由が無くなったので、1万円札を貸しました。
その時、友人は、新調した真っ赤な札入れに、私が貸した一万円札を仕舞いこんだんです。
私は、「新調した真っ赤なサイフに、1円も入れずに会社に来たのかよ!?」と、ちょっとビックリしました。
彼は、結婚もしていて、子供もいるいい歳こいた、40歳過ぎのおっさんですよ。
下町の方に住んでいる、ヤンキー上がりのおっさんだったので、そのセンスはある程度、納得はできる範囲でした。
それにしても、そのサイフは本当に見事に真っ赤っかというか、紅(くれない)というか、ちょっと深みのある真っ赤だったので、物凄く目立っていました。
だから、人目にも触れやすく、そのサイフを観た人からは、「真っ赤なサイフですね~!!」とか、「すごく真っ赤なサイフですね~」と、その日だけでもかなりの人から真っ赤なサイフに触れられていました。
彼は、真っ赤な長サイフを、お尻のポケットに仕舞いこみ、ポケットから真っ赤なサイフを覗かせていましたから。
誰にも目に着くのは、当たり前の話しです。
そこに初めて、私が貸した一万円札が放り込まれたのでした。
食事が終わり、お釣りができた友人に、「九千円返して!!」と言うと、「明日まで貸して欲しい」というんです。
仕方が無いので、「明日になったら、必ず返せよ!!」と言って、その日はそのまま1万円を貸した状態で会社を後にしました。
次の日、会社に行くと、その友人から「熱が出たから会社を休ませて欲しい」という電話が、私の携帯にかかってきました。
しょうがないので、「お大事に!」と一声掛けて、その日にお金を請求するのは、諦めました。
次の日、その友人は、体調が悪そうな顔で会社に出勤をして来ました。
私が、「大丈夫!?1万円」と言って、手を出すと、「御免!!嫁にサイフの中の金を取られた」と言って、「今日は、お金を返せない」と言い出したんです。
「何じゃ?その理由は?」と思い、理由を訊いてみると、「お金を持っていない彼のおサイフにお金が入っているのはおかしい!?」と言って、嫁がサイフからお金を抜き取ってしまったそうなんです。
その後、「会社の友人から借りた」と言っても、嫁が信じてくれないと言って、返してくれない」のだとか。
そのお金は、その後も毎日のように催促をしましたが、とうとう1年間も帰って来なかったんです。
私が、そこの現場を後にする時に、「今日帰って来なかったら一生帰って来ない」と思い、執拗に摂りたてたところ、要約赤い財布の紐を緩め、中から1万円札を取り出して、私のところに帰ってきました。
赤い財布の中に1万円札が入っているとは、思いもしなかったので、まさか帰って来るとは思いませんでした。
その時は、私がそこの現場では最終日だったので、親しい友人たちに送別会をやってもらい、お酒を呑んで2次会、3次会と盛り上がったのですが、その友人も参加をしていました。
2次会に参加する時に、行きたいけれどお金が無いとアピールをしていましたが、「ここで貸してしまっては2度と戻って来ない」と思い、心を鬼にして彼にはお金を貸しませんでした。
その数年後に私は、「赤い開運財布は絶対に手に入れてはならない財布」ということを知りました。
開運財布って、本当に色の影響を受けるんですね。
やっぱり財布は、緑がおすすめです。